果物は今やたくさんの種類があって、食べたことがないものも
きっとたくさんあるのだろう。
たくさんあるくだものの中で身近にあってよく食べるものと
あまり食べないものが私にはある。
あまり食べないのがバナナだ。
小さいときガリガリだった私をみて、お医者さんが栄養不足ではないかと
母親に言ったことがあったらしい。
そのことに腹を立てた母は私によくバナナを与えた。
朝のトーストの上に輪切りのバナナが一面載っていた。
結果として、私は自分からバナナを食べなくなっている。
一生分食べてしまったということだろうか。
そのバナナ以上に食べているはずなのに、飽きずに食べているのがみかんだ。
親の実家はみかん畑を持っていたので、毎年みかんを送ってくる。
私は中学高校と弁当を学校に持っていっていたが、
みかんの季節は毎日のように弁当にみかんが1個ついていた。
中学のときはそのことで「みかんくん」と口の悪い同級生に名付けられたりした。
それほど食べていてもみかんは食べたくないと思ったことがない。
今でも実家からみかんが我が家に届くが相変わらず普通に食べている。
食べたいと思って食べている限り飽きるということはないのだろう。
食べたいと思っていないものを食べ続けていると食べたくないと
避けるようになるのだろう。
うちのうさぎさんはどっちもうれしそうに食べている。
どうしてそうなのかわからないが、彼の好みに合っているということなのだろう。