先月、地元の「喰い切り ひら山」さんで初めての日本酒の会があり参加した。
広いお店ではないのだけれど、10名ほどの参加者で盛会だった。
これまで私の参加してきたお酒の会はほとんど参加者が多く、
料理屋さん主催で会場もそのお店でというのは初めてで、
お店に入るまではいささか緊張気味であった。
だが、一組の宴会のように楽しく過ごせたのは主催者の意気込みと
参加なさった皆さんの温かいサポートによるものだと思う。
この会は「第一回 まっとうな純米酒を楽しむ会」と銘打たれた。
ここにもひら山さんのこだわりがある。
「まっとう」というのはひとにより定義があるかもしれないが、今回のお酒は
杜の蔵さんの「独楽蔵」。
全量純米酒の蔵元というだけでも「まっとう」といってもいいが、料理とともに
味わうお酒を醸している人気の蔵元さんだ。
当日の献立は
、「喰い切り ひら山」さんのブログに譲るが、お酒に合い、
仕事をした料理ばかりでどれもおいしくいただいた。
「大根葉とジャコの炒めたん」と「スッポン茶碗蒸し」が私のお気に入り。
当日いただいた「杜の蔵」さんのお酒は、
「大手門」「醇」「無農薬山田錦六十」「玄」「悠5年」
これを冷と燗の両方いただけたのがうれしい。
私の中での「まっとう」の条件は「冷でも燗でもおいしい」なのだが、
今回いただいたお酒は確かに「まっとう」だった。
蔵の名倉さんはきさくにいろんなお話しをしてくださり、
お酒をさらに飲み継いでしまい、結構な量を飲んでいたように思う。
こういう会を開くのは普段のお店を営業なさるよりたいへんなんだろうと
思うが、客からすれば、思いがけない出会いがあり楽しい。
ひら山さんには「第一回」と掲げたのだから、来年の第二回もがんばって
いただきたいと願っている。