計画停電で通勤電車は特別ダイヤを組んだ。
そのため、JRと私鉄の接続が悪くなったため、私は20分、家を出る時間を早くした。
計画停電がなくなっても、その早めた時間に家をでている。
通勤時の風景はすっかり違ってしまった。
歩きながらスポーツ新聞を読む男性、暑くなっても革ジャンを着た男性、いつもにやけている若い女性、私が密かにゆうきまほみとのっぽさんと呼ぶ女性たち。
こういった特徴のある人たちと通勤時に出会ってきたが、今はそれに代わる人たちがいない。
乗換駅で同じ制服の女子小学生の集団に紛れるだけである。
そんなある日の朝の東海道線で、ドアに貼られた節電中のステッカーを見つける。
それはあたかも衣替えのように当たり前のように貼られていたが、電球のようなものが妙に気になったので、通勤電車の中写メしている自分がいた。