先月、いろんな形で報道された「全国学力テスト」の結果、北海道でも道教委の結果発表を行った。
見出しは「学テ 道内底上げならず」
これは、全道平均は全国平均に近づいたものの、上位層は若干上がったが、下位層がほとんど伸びてないことからきたものだ。
道教委は「おおむね家庭学習の時間が多い管内ほど正答率が高く、テレビゲームなどの時間が長い管内ほど低い傾向傾向にある」とし、「学校が家庭の生活習慣まで事細かく指導するのは難しい」と分析している。
これだけ読むと、学校ではなく、家庭の問題で学力が決まると、学校教育が責任を放り出しでいるようにも読める。
学校で教わったものを定着させるために家庭学習、つまり、宿題や予復習があるのはたしかだ。
しかし、家庭学習がきちんとできる配慮を学校がしなくて、家庭学習がうまくいくなら、学校教育がどうであれ、子どもの学力が上り下がりするはずはない。
授業は子どもが自発的に宿題をするようにしむけることまで念頭においてなされるものであってほしいと思うのは、家庭のわがままだろうか。
子どもは快いものは自らするとしたら、まずは授業の質を議論、検討することが教育委員会の仕事のように思う。