新書を読もうと本屋に出かけ、なかなか決まらなかったが、前にちょっと気になっていたものを購入した。
『男子の貞操 僕らの性は、僕らが語る』(坂爪真吾著、ちくま新書)
本にある内容紹介には、下記のようにある。
「男の性」は、エロやモテるモテないといった言葉で消費され、真剣に語られることはなかった。そのせいか、性欲は尽きない、セックスしたくてたまらないとか思われているが、本当に男は皆そんなにエロいのだろうか。そういった疑問に答えるべく、「射精」「自慰」「童貞」「初体験」「恋愛」「性風俗」「結婚」といった誰もが気になるテーマを根本的な部分から考えなおす。性問題でこじらせてしまう前に読みたい一冊。女性もこれで男の本音がわかる!
タイトルや内容の一部に共感できないところはあるものの、「男の性」について、世俗的でなく、快楽的でもなく、社会と個人の関わりや生き方から語る姿勢には好感が持てた。
性や恋愛を肉体的実感を伴わずに思索することを今のひとたちはどのように体験しているのだろう。
自分の気持ちにまかせず、冷静に考えることなどしているのだろうか。
私のような枯れた状態にはないだけに難しいところではある。
こういった本があることで、実生活から離れた思索が可能になると思う。
そういう意味で、こういった見方の本が出ることはいいことだと思う。
この本はこういったっことを考えたい方が読むと参考になると思う。