ある本を読んでいたら、こんな内容があった。
ひとが恋愛をするのは、相手の前にいる「自分」でいることを自分が望んでいるからだというものだ。
ひとは恋愛しているとき、それも両想いの時は、相手との共感性が高いので、一緒にいるだけで喜びを感じる。
そんな自分に満足するところもあり、その状態を維持したいとも思う。
そういう状態を「そんな「自分」が好き」とするならば、当然、そういう自分であることを望むだろう。
相手の前にいる「自分」でいることを望まずに恋愛することは不可能か。
相手の前にいる「自分」は他の誰といる自分との違いを感じずに恋愛をするひとがいるかどうかということだ。
これはなかなか難しい。
恋愛対象が特定される理由がそのひとだから違う何かがあるからという側面はあるものだ。
でも、これでは「恋愛はひとのためならず」と受け止められないか。
相手とともにいる「自分」であって、「自分」だけではない感覚がそこにはあるのではないか。
「恋愛はわたしたちのためにある」ものだと思う。