2020年に向けて、文科省は英語教育の改革をしようとしている。
今より早くから始めるとか、授業は英語でするとか、全国の中3に英語のテストをするとか、大学入試の英語を4領域を問うものにするとか、様々な話題が出ている。
そういった改革によって、生徒の英語力を上げようとしているわけである。
具体的には、3年以内に中学卒業時に英検3級を、高校卒業時に準2級以上の英語力をそれぞれ50%を目標に掲げている。
実際はどうか。
昨年度の文科省の調査によると、中3生が34.3%、高3生が31.9%である。
さらに、英語教員の英語力はどうかというと、英検準1級以上など基準以上の英語力を有している割合が、中学で28.8%、高校で55.4%と、3年以内に目指す50%、75%を大きく下回っている。
改革が必要な時代ではあるが、現状を見誤っては元も子もない。
目標に対する道筋をきちんと示していかないと絵に描いた餅になりかねないと思う。