大阪に一泊する出張があった。
夜が2回あるのは滅多にないことで、どうするかを考えた。
実家に泊めてもらうので、一夜はそこで食事をすることは決まり。
もう一日はいつもなら旧友と一献するところだが、土曜日なので遠慮して真っ直ぐ帰るか、いや、この機会はもったいない。
ということで、大阪でしたことがほとんどない一人飲みをすることにした。
するからには行きたい店を調べて予約を入れておいた。
仕事を済ませ、心斎橋から少し本町寄りに入って数分歩いたところにある居酒屋に向かった。
店の名前は「燗の美穂」。
ふざけた名前だが、大阪らしい愛嬌がある。
入口にアンティークが無造作に置かれていて居酒屋とは思えない構えだけれど、中に入って席につけば、日本酒の列とカンスケが出迎えてくれた。
日本酒はいろんな温度で楽しめるほど銘柄が揃っている。
肴はお通しで2本飲めるほど充実している。
何より席について居心地がいい。
御一人様でも愉しくお酒が飲めた。
お酒はおすすめ半分、自分で決めたのが半分。
全部お燗でいただく。
おすすめでびっくりは王禄のお燗。
美味しかった。
長珍も外で飲めて嬉しかった。
新聞紙シリーズはいつもあるわけではないようだったのでラッキーだった。
こんなお店が地元にあったらなぁ。
女性3人で切り盛りされていて明るい雰囲気だから、カミさんとも行きやすいのに…。
そこそこ酔って、地下鉄一駅分歩いて、深夜バスで帰宅したけれど、車酔いも宿酔いもなく、疲れもそれほどではなかったということは、いいお店で飲めたに他ならない。
一人飲みの機会がめっきり減っていただけに満足したし、少し元気を出して、地元でお店を見つけないといけないと思った次第。