755で幻冬舎の見城社長が絶賛されていたので手にした本が、
『ラストレシピ 麒麟の舌の記憶』
(田中経一著、幻冬舎文庫)
私も楽しみに観ていたが、田中氏はテレビ番組「料理の鉄人」のディレクターだった方で、この作品が作家デビュー作になる。
第二次大戦中に天才料理人・直太朗が完成させた究極の料理を蘇らせてほしいと依頼された、“最期の料理請負人”の佐々木。彼はそれを“再現”する過程で、そのレシピが恐ろしい陰謀を孕んでいたことに気づく。直太朗が料理に人生を懸ける裏で、歴史をも揺るがすある計画が動いていたのだ。美食に導かれ70年越しの謎に迫る、感動の傑作ミステリー!
料理ものが好きな人には読んで面白い作品だと思う。
ミステリー好きの方には謎解きが複雑ではないので、好みが分かれるところだろうか。
この映画は来年映画化されることが帯に書かれている。
主演は嵐の二宮さんのなので、きっと宣伝もきっちりされてそれなりに当たるのだろう。
この作品は映像で観たい印象を持った。
料理は頭の中で描くには私には限界がある。
ミステリーとしてではなく、料理ものとしてどんな風に映像化されるのかが気になった。
巻末にメニューが掲載されているが、食べたいものがあったり、書いてあるものではどんな料理か私には想像もつかないものが並んでいるのだ。
ページ数はあるがすいすい読める作品だった。
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