教育新聞にこんな記事があった。
「現在、子供に通わせている習い事」を選ぶ質問(複数回答)では、サッカーやスイミングなど「スポーツ系」が33.5%と最多。次いで「楽器系」15.8%、「英会話」12.7%、「習字」8.2%、「ダンス」6.0%、「そろばん」5.4%、「プログラミング」3.2%、「芸術系」3.0%と続いた。
また「今後、新たに子供に通わせたいと考えている習い事」を選ぶ質問(複数回答)でも、「スポーツ系」が39.8%と最多だった。次点は「英会話」31.8%、そして「楽器系」21.7%、「習字」18.9%、「そろばん」15.2%、「ダンス」13.2%、「プログラミング」10.4%、「武道」6.3%と続いた。
「子供が最も長く続いている習い事」を選ぶ質問(複数回答)でも、「スポーツ系」が40.4%と最多。次いで「楽器系」14.5%、「英会話」12.0%だった。
また「習い事を通して子供に身につけて欲しい能力」を聞いた質問(複数回答)では、「コミュニケーション能力」がトップで70.5%。次いで 「問題解決能力」55.1%、「忍耐力」49.0%、「運動能力」45.1%、「精神力」41.8%、「語学力」41.1%、「論理的思考力」39.4%、「実行力」37.7%、「チームワーク」37.3%、「表現力」36.6%、「思考力」36.0%、「読解力」35.7%という結果だった。
習い事を通じて身につけてほしい力と習っていることが合致しているように見えないのが興味深い。
次点にきている「英会話」でもコミュニケーション能力そのものをつけるものではないとも言える。まあ、スポーツでサッカーなどなら入っているうちにコニュニケーション能力がついてくると期待しているのかもしれない。
つけてほしい力の2位にある「問題解決能力」はそれをつけるための習い事自体をイメージできない。
社会活動をしていたら問題に直面するのでその経験から問題解決能力がついてくるのでどの習い事でも身につくかもしれないが、どちらかといえば、学力をつけるための団体が「問題解決能力が付く」と宣伝文句に入れそうな感じがする。
私の中で一番フィットしたのは「忍耐力」だ。これもこの習い事だから付くというものではなく、どの習い事でも付くと思うが、「継続は力なり」は学校より習い事の方がすることが一つなのでつけやすいとも思う。
で、記事の最後にこんな記載があった。
「子供に不足している能力」を聞いた質問(複数回答)では、「忍耐力」33.0%がトップ。次いで「問題解決能力」24.8%、「コミュニケーション能力」23.4%、「読解力」23.0%、「運動能力」22.7%、「語学力」22.6%、「精神力」22.3%、「論理的思考力」20.2%、「計画力」18.9%、「実行力」17.0%という結果が出た。
実のところは、忍耐力がつけば、親としては習い事をさせてよかったと思うところではないだろうか。