『新しい働き方』(越川慎司著、講談社刊)という本を上司から勧められて読んだ。
著者は日本マイクロソフト社の業務執行役員をなさっていて、自社やご自身の働き方について書かれている。
同社は「働き方改革」で「ワークスタイル変革の聖地」と呼ばれ、多くの方の見学を「ツアー」という形で引き受けているとのこと。
同社の働き方を「モダンワークスタイル」として紹介している。
テレワークを駆使しての様々な取り組みだけ取ってみても環境が違いすぎる。
BOSSというコーヒーのTVCMでみた事務所らしき場所の風景が、大企業で展開されている。
これまでの日本固有の働き方への考え方からの脱却とこのマイクロソフト社のインフラを強調されると鼻につくことろがあるのは正直なところではある。
そのことはそうですかと通り過ぎて、働き方への考えの軸として出てくる言葉が「アチーブモア」である。
効率的にアウトプットを出す(アチーブモア)働き方、つまり働き方の質の改善である。
時間・場所・個人の事情やハンディキャップを問わず、それぞれが持てる能力を最大限発揮できる環境を企業が用意し、
その中で一人一人がアチーブモアを達成することが求められている。
よりよく働くアチーブモアな状態とはどういうことか、同社では管理者とメンバーが目指すものについて、定量化された約束事を設定して、そのことを共有できるようになっているようだ。
私はそれがどう可能になっているのかが知りたいが、そのあたりはそういう風にできているとしか書いていない。
仕事の成果が幸せと両立するためにインフラ整備は必要だが、それが機能するためには成果とは何か、売り上げなどの数値目標だけでなく、プロセス目標やスキルアップをどう図っていくかといったところを成果として扱っていく必要を感じる。
私の会社でも、業務を通じてどう自己成長していこうとするかを成果として取り上げようとしていて、今回この本を勧められたと思う。
マイクロソフト社は変えられたとことがよくわかったが、自分は実際どうしたらいいのか。
これはそう一筋縄ではいかないと思い知らされもした。
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