「熊本市議会で女性議員が議会に子連れ出席求め 開会遅れる」ことがネットを賑わしている。
件の議員は「子どもと一緒に議会に参加して発言できる仕組みを整えるよう主張したかった」とマスコミに話したようだ。
そこから、ニュースなどで海外で子連れで参加しているところや識者の「女性政治参加の障壁」になっているという意見などの紹介をしたりして、その後の議論を呼んでいる。
最近、国際標準の名の下に海外ではこうだからという理由で、日本の現状を疑問視する声があるが、教育や福祉については国の法律や制度の違いから、そうそう国際標準でくくるのはどうかと私は思う。
規則でダメと知っていて、問題提起でその行動を起こすことも如何なものか。
この議員は別に、「おととしには議員の宿泊を伴う視察への子どもの同伴を認めるよう議会や議会事務局に求め、市議会は条件つきでこれを認めている」というのだから、正攻法でいけばいいのにと思う。
言われるまで黙って何もしないでおこうということもあるのかもしれないが、クレームやゴリ押しでまかり通るのもいいこととは思えない。
議会場に子どもを連れて行く目的は政治的にはないと思うので、託児施設がないことを問題にすべきではないのだろうか。
都市部での保育所不足だけでなく、職種によっては、託児施設を充実させて、安心して業務にあたれる環境整備をするというのは、社会的に受け入れられやすいのではないか。
議場で子どもが泣き出した時に何食わぬ顔で議事を進行できるのだろうか。
むしろ議会場とは別の部屋でネットで参加する方がお互い落ち着いてできるということはないだろうか。
働き方改革としてこの問題を考えたら、いろんな対応策も検討できようにも感じた。