通勤読書で文庫で小説にしようと駅ナカの本屋を眺めていたら見かけた。
『神様のカルテ0』(夏川草介著、小学館文庫)を読んだ。
amazonの内容紹介にはこうある。
シリーズ300万部突破のベストセラー『神様のカルテ』にまつわる人々の前日譚であり、かつ珠玉の短編集です。栗原一止は、信州にある24時間365日営業の本庄病院で働く内科医。本作では、医師国家試験直前の一止とその仲間たちの友情、本庄病院の内科部長・板垣(大狸)先生と敵対する事務長・金山弁二の不思議な交流、研修医となり本庄病院で働くことになった一止の医師としての葛藤と、山岳写真家である一止の妻・榛名の信念が描かれます。ますます深度を増す「神カル」ワールドをお楽しみください。
多分、私は3は読んでいない。しかし、そのことがこの作品を読む支障にはなっていない。
文章が三人称で書かれているので、1から3のタッチが違うのだが、コアなファンは残念なのかもしれないけれど、私にはあまり気になるものではなかった。
この本には4つの短編が入っている。
私は「彼岸過ぎまで」と「神様のカルテ」がよかった。
特に「神様のカルテ」で、主人公と患者が「本について」語り合うところが印象に残った。
本をたくさん読むことで、人は優しくなれる。
優しさとは他者への想像力のこと。
本筋とは別の内容かもしれないが、ここのくだりは何度も読み返した。
これだけでこの本を読んでよかったと思っている。
神様のカルテ0 (小学館文庫)amazonの本の紹介ページに飛びます。