断崖ー親愛なるものへー
歌詞自体はトラバした「心の詩」のページをお読みください。
私が決定的にみゆきさんから離れられなくなった
きっかけのアルバムが「親愛なる者へ」でした。
みゆきさんの詩を自分に置き換えていろいろと
思いを廻らせるという付き合い方をし始めたのが、
この頃だと思います。
「親愛なる者へ」の最後の3曲
「小石のように」「狼になりたい」「親愛なる者へ」は
この順で並んでいる意味があるように感じていました。
「自分」と「他人」ないしは「あなた」との距離や係わり
といったものに深く切り込んだものを感じます。
「自分」は自分で一人で存在するし、他人と表面的に
つきあっていれば生きてもいけるけど、
ほんとうに「自分」であるためには「他人」ないしは
「あなた」が欠かせない。
そんなジレンマというか葛藤というか、
自分だけで成立し得ない「自分」へのもがきを
感じていました。
そのもがきに正面から立ち向かうみゆきさんの意志の強さが、
もちろん、タイトルの「断崖」でもはっきりしていますが、
「親愛なる者へ」という歌の「春の服を着るよ」というのが、
「死ぬまで」から「死んでも」に変わっていることから
強く感じました。
この歌はおもいっきり歌いたい曲です。