メンバーではないが、mixiのコミュニティで
参加している「茅ヶ崎粋酔会」で日本酒の蔵見学
ツアーが企画されたので参加した。
知り合いがいるわけでなく、得意でないバスだったので
心配もあったが、隣の方にも恵まれ、楽しめた。
最初に行ったのは、寺田本家。
このブログでも2回紹介している千葉の蔵元である。
蔵人さんが案内してくれるのかと思っていたが、
蔵元さんもおいでになり、お酒の造りの順に蔵を案内
してくださった。
お話になることは、「発酵道」の本に書いてあるままで、
それだけにこの蔵が自然の発酵でいいお酒を造ろうと
なさっていることへのこだわりが感じられた。
見学の途中でいろんな驚きがあった。
炭で覆われた麹室ではおいてあった麹米を来たままの
手の状態で食べさせていただき(栗のように甘かった)、
酒母の泡(菌の宝庫)も舐めさせていただき(ヨーグルト
のような風味)、
もろみのタンクに手を突っ込んで、こちらの泡もいただく。
(お酒の顔がみえる味わいでした)
お昼は蔵のお部屋をお借りして、弁当を食べたのだが、
そこでこのもろみの泡が入ったお汁をいただき、
柔らかな感じがして、温まった。
お酒も当然いただいたが、他の参加者には今までにない
味わいに驚いておられていた。
蔵の中にはこんなものが貼っていた。
これも本のままで、蔵の仕事をひとの生き方と蔵元が
捉えておられることを感じられた。
これからもここのお酒は飲んでいきたいと思った見学になった。
もうひとつは、東薫酒造という蔵元。
「仕込みの達人」を目指して、杜氏のお話をお聞きしながら
蔵を見学していく。
機械化がなされていて、工場に近い印象。
ここでは櫂棒を実際使わせていただく。
かなり溶けていた状態だったのか思ったより力はかからなかった。
老舗らしくお雛様が飾られていた。
終了時にいただいたお酒。
しぼりたての原酒だが、さらっと飲みやすい口当たり。
純米のカップ酒も購入したが、こちらも飲みやすかった。
対照的な2蔵を見学して、お酒というのは造り手によって
違うものだと改めて感じることができた。
造り手の顔が見えるお酒とつきあっていけたらと思う。