昔、住んでいた町の役所が出していた統計資料を見たときに、
平均余命ということばをみつけた。
それはたしか今20歳のひとはあと何年余命があるかなどを
表にしてあったと思う。
記憶違いかもしれないが、20歳で55年程度で、
ああ自分は75歳くらいになれば平均的には生きていないのだなと
そんなものなのかと乾いた諦めを感じたように思う。
大病したときに、医師から生きていくために大事な臓器の性能が
10数%、このことで低下したというようなことを説明された。
このことは私の寿命は平均より短くなったと思い知るに十分なものだった。
今は、突然死の予防になる薬を処方されている。
このことで私の寿命はどうなったのだろうか。
今、60歳のひとは自分はあと20年程度は生きているだろうと
考えて生きているだろうか。
おそらくは、命の尽きるときなどは健康であるのなら考えたりはしまい。
私は、今尽きるかもという恐れを抱く自分を抱えている。
同時に、結局はそこそこは生きている自分にも期待している。
時は命だと思う。
時間を大事にした生き方をしたいと思っている。
命の限りを実感したとき、それを諦められるものでありたいと思う。
でも、今は生きているので、喘いでいる。
それでいいかと思っている。
とにかく、あとX年は今と変わらない生活を送れたらと願う。