という本を読んだ。(山同敦子著、理論社YA新書)
きっかけは新聞の書評だったが、これは、「よりみちパン!セ」
というシリーズの1冊である。
「よりみちパン!セ」は中学生以上のヤングアダルトを対象に
学校でも家でも学べない、彼らが興味のあろうテーマを
取り上げた新書で、30冊余り刊行されている。
著者の山同さんは食と酒のジャーナリストで、このシリーズの
著者は皆その道のプロが並んでいる。
さて、この本のねらいを著者は、「お酒が持つさまざまな「物語」を
みなさんに伝えたいから」と書いている。
日本酒、ビール、ワイン、焼酎、琉球泡盛について、その造り方の紹介と
その造り手へのインタビュー、さらに酒販店、ソムリエへの仕事に
ついてもインタビューを載せている。
「天の戸美稲」「舞浜地ビール」「ボーペイ・サージュ」「佐藤」「春雨」、
横浜君嶋屋、佐藤陽一氏と登場する名前を列挙すると、お酒が好きな
方なら、取材対象がしっかりしていることがはっきりおわかりになるはず。
当然、書かれている内容もお酒に対してしっかりしたものになっている。
振り仮名があるが、中身は大人が読んでも楽しめる。
著者のねらい通りの本で、軽く読めたが読み応えがあった。
もう少し早くこの本に出合えたら、うちの子どもたちにいいタイミングで
薦められたのにと思ったが、まだ遅くはない。
なぜ、父親がお酒を楽しむのかを理解する一助にもなるはずだと
密かに望んでいる。
こどものためのお酒入門 (よりみちパン!セ)
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