アルバム13曲のうち後半7曲が「夜会」の今晩屋からのもの。
その最初の2曲が「十二天」と「らいしょらいしょ」である。
十二天とは仏教の用語で、上下・日月・四方・四維を守護する
12の天部のことを指す。密教では曼荼羅に配される。
1番と2番の詞はその点で連動されているようだ。
(北と毘沙門は同じ)
夜会では後半のクライマックスに向けて、みゆきさんの声に
すごみを感じるところで歌われる。
アルバムでもその歌唱は感じられる。
まあ、わからんものはそれでいいのだろうが、
この曲の詞の意味もアルバムで使われる意味もわからない。
この曲だけの存在理由があるとしたらなんなのだろう。
「らいしょらいしょ」はてまり歌である。
来生 来世 前生から今生を見れば 来生
彼方で見りゃ この此岸も彼岸
何んとしょうかいな 何んとしょうまいな
この部分がこの曲の肝なのだろうと思う。
舞台ではサンチョウメ以降もあったと思うが、そこまで入れていないのは
この曲で伝えたいことは充分入っているということだろうか。
単独でこの2曲を聴くとそれぞれにある曲のストーリーを
感じ取ることができない。
「夜会」の場面を想起するには充分すぎるのだが…。
聞き込む2曲というより聞き流していて思い出す2曲か。
まだアルバムを夜に聴いていないのでお日様があるうちは
隠れているものがあるのかもしれない。
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