最近の新聞記事で、家計に占める教育費の割合が過去最高で38%ほどになったというのがあった。
別の日に、幼稚園と保育園を統合する「認定こども園」構想の抱える課題に関する記事があった。
保育園では待機児童が多く、幼稚園では定員割れになっているところがあるということだ。
教育費を確保するために共働きしたいが保育園が手配できない。さりとて幼稚園となれば働くことに制限がつき、幼稚園の授業料は安くはない。
子どもに財産を残すか、学力を残すか。
どちらかのみならどうだろうか。
財産を残しても、その価値が急に下がる危険があるし、なくなったらお仕舞いである。
学力はある程度までつけておけば、更に向上できるし、価値が下がる危険も少ない。
つまり、学力を残すほうがいいということになる。
しかし、その学力をつけるのにお金がかかる時代になっている。
学校と家庭で学力をつけておければいいのだが、その教育効果が十分でないということをこのことは暗に表しているのだろう。
子どもや国の将来のためにも、景気がよくならないといけない。
残す以前に使えるものの心配があるのが問題なのである。