通勤時の読書タイムが短くなってしまって、なかなか読み進めない。
内容が重かったり、複雑だったりすると余計読み進めないので、次はどうしようかと思って、駅ナカの本屋を覗いたところ、「女の子が男の子に読んでほしい恋愛小説」というポップが気になって、1冊の文庫本を手に取った。
『陽だまりの彼女』(越谷オサム著、新潮文庫)
幼馴染みと十年ぶりに再会した俺。かつて「学年有数のバカ」と呼ばれ冴えないイジメられっ子だった彼女は、モテ系の出来る女へと驚異の大変身を遂げていた。でも彼女、俺には計り知れない過去を抱えているようで―その秘密を知ったとき、恋は前代未聞のハッピーエンドへと走りはじめる!誰かを好きになる素敵な瞬間と、同じくらいの切なさもすべてつまった完全無欠の恋愛小説。
「女の子が男の子に読んでほしい恋愛小説」な理由は私にはよくわからなかった。
主人公の男性は彼女に一途なのは間違いないので、こういう人を見習えということだろうか。
この話しは普通の恋愛小説ではない。
ふたりが結婚後、ラストにかけては、現実的ではない展開になる。
ラストシーンには賛否があるようだが、私は悪くないと思った。
「相手の事を想う」ことをきっちり描いた小説だったと思う。
『100万回生きた猫』を読んで心に残った記憶のある方には、この本をおすすめしたいと勝手に思った次第。
陽だまりの彼女 (新潮文庫)
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