どういうことだろう。
そういうことを普段は考えない。
私にとって意味のあることでもない。
『幽談』(京極夏彦著、MF文庫)を読んだ。
京極氏の作品だが、ミステリーではなく、妖怪も出てこず、8つの短編からなるが、どれも奇妙なお話で終わり方にしまりがある感じがしない、妙な読後感がある物語である。
京極氏らしい話しへの引き込ませ方なので、ぱらぱらとページを捲ってしまう特段の意味のない、気持ち悪い話しである。
こわいというのは、意味がわからないことだと、ふと思ったりした。
読書には非日常に浸る側面がある。
そういう意味で、この本はその典型の素材なのかもしれない。
幽談 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
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