『日本でいちばん大切にしたい会社』という本がある。
シリーズで累計60万部でている大ヒット書籍である。
著者は坂本光司氏、法政大学大学院教授。
小規模な会社ながら、世界に誇るべきものがある「いい会社」について紹介しているものである。
その書籍を「ビジネスジャンプ」「グランドジャンプ」でコミカライズしている。
それが、まとめられて発売になったので購入した。
『世界に大自慢したい日本の会社 1 (ヤングジャンプ愛蔵版)』(こせきこうじ著、集英社刊)
タイトル通りで、日本にあるステキな会社6社の感動秘話が紹介されている。
坂本氏の本では坂本氏が見聞きなさったことを綴られているが、この漫画では、普遍的日本人である「エヌ」が各会社を尋ね、経営者から話しを聞くというスタイルで描かれている。
描き方はこてこての漫画調で、大げさである。
だが、私にはそれが故に伝わりやすいものになっている印象があった。
ひとことでいうと、ドラマになっているということになるだろうか。
私にとって、こせき氏は「山下たろー」という主人公を描いてきた漫画家である。
週刊ジャンプで掲載された彼を主人公とした漫画に記憶のあるかたは少ないかもしれない。
「山下たろー」は決してあきらめず、愚直に繰り返すかっこうのよくない主人公だった。
でも、私には愛すべき主人公だった。
こせき氏は自身の持つ世界観をうまく使って、坂本氏の本をコミカライズしていると思う。
坂本氏の本はたくさんのかたに読んでほしいと思うが、ビジネス書が苦手のかたにはこの漫画で一番大事なことを伝わると思う。
「1」となっていたので、まだ書き続けられるのだろう。
人気になりそうもない気もするが、続いてほしいと願っている。
世界に大自慢したい日本の会社 1 (ヤングジャンプ愛蔵版)
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