今、『静人日記 悼む人II』(天童荒太著、文春文庫)を読んでいる。
読んでいると言っても、まだ、三分の一ほどしか進んでいない。
この本の内容はamazonのページにはこう書いている。
「見知らぬ死者を悼み、全国を放浪する坂築静人。時には拒絶され、理不尽な暴力さえ受けながら、静人の悼みは人々の心に様々な波紋を広げていく。やがて静人に、ある女性との運命的な出会いが訪れる―。毎夜、著者は“静人”となり、心にわきたつものを“日記”に書きとめた。直木賞受賞作『悼む人』の続篇にして序章。」
10月から舞台が始まっているのに合わせたのだろうか。「悼む人」を読んだ時から、この「静人日記」のことも知っていたが、舞台の話題に合わせて本を手に取った。
日記なので、一つの話題に割いている文字数は少ない。その点ではいつでも読むのをやめられるので通勤向きのはずなのだが、テーマがテーマだけに陽が出ている時間に読むと考えさせられ、月が出ている時間だと気持ちが沈むという事になりかねず、電車で読んではみても短時間しか読めない。
今までで一番ページが進んだのは、休日の明け方だった。
その時は読んだことの尾を引かずに次の事ができた。
この本は他の本と平行して読む事にしないと読み切るまで精神的に落ち着かないことがありそうに、私には思えるので、そうしようと全くジャンルの違う本をネットで頼んだ。
静人日記 悼む人II (文春文庫)
amazonの本の紹介ページに飛びます。