ゆるキャラは今やどこにでもいて、珍しさも存在感もない印象があった。
でも、そんなゆるキャラの中にみんなが知っているものがある。
そのひとつが「くまモン」だ。
くまモンがなぜ人気キャラになったか、その登場のきっかけから活動の過程をレポートしている本が、
『くまモンの秘密 地方公務員集団が起こしたサプライズ』(幻冬舎新書)である。
著者が「熊本県庁チームくまモン」となっていて、現場の担当者たちが書かれた生の記録である。
文章の書き様は報告書ではなく、ユーモアのある軽いタッチになっていて読みやすい。
が、それ以上に内容が面白く自然と読み進む本だった。
くまモンが背負っているのは単に熊本の観光PRだけではない。
熊本や日本のひとたちの幸福度を上げることに貢献できたらという思いで活動しているのだ。
地方公務員の底力を見せられた一冊だった。
まだ、今年は半分しか過ぎていないが、おそらく、私にとって「2013年の一冊」になるだろう。
くまモンの秘密 地方公務員集団が起こしたサプライズ (幻冬舎新書)
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