この秋からNHKの朝ドラが『マッサン』になって、北海道でも「竹鶴」の文字が目につく感じがする。
すすきの交差点にはあのキングオブブレンダーの看板がいつも通りに繁華街を見下ろしている。
私は『マッサン』を観れそうもない生活を送っているので、これを機に、竹鶴氏とリタ夫人に関する本を読もうと思った。
ドラマに便乗した新刊もあったが、選んだのは文庫本。
『ヒゲのウヰスキー誕生す』(川又一英著、新潮文庫)
この本は、竹鶴氏が大学を卒業する少し前からの生涯を、ウイスキー造りとリタ夫人との暮らしを中心に綴った伝記小説である。
竹鶴氏の一途さと「コモンセンス」を持った人柄、リタ夫人の厳格さに、だからこそ、北海道でニッカができたのだと感じ入った。
ドラマはどんなテイストで描かれているかは知らないが、ふたりの頑さがいい形で表現されていたらと思う。
また、余市に行ってみたいと思っている。
閑話休題
広島にある日本酒の蔵、「竹鶴」のお酒はもともと根強いファンがいる銘柄だが、『マッサン』の影響で手に入りにくくなっているという話しを聞いた。
気軽に飲めないのは困るが、注目されるのをうれしく思う。
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