ゴールデンウィークに自宅でカミさんからある本のことを聞いた。
『銀婚式物語』(新井素子著、中公文庫)
帯にもあるが、あの『結婚物語』から25年経って、その間にあった大きな出来事について書かれたかなり期間の開いた続編である。
『新婚物語』、『結婚物語』は当時売れて、テレビドラマにもなったほどで、この作品は作者がモデルになっているが、作者は当時のサブカル、SFで人気を博していた。
私たち夫婦とほぼ同時期に結婚されているし、ドラマの主人公は地元堺市出身の沢口靖子さんで欠かさず観ていたので、思い出の作品ではあったが、記憶の奥に収まっていた。
今回、『銀婚式物語』を開いて、1ページ目で昔の感覚が戻ってきた。文体は以前のままで、突飛なことはあっても、基本的には日常の話題しか取り上げられていない。突飛なことがあるから、それでも十分読んでて面白い。
家を建てるまでのエピソードなどは極めて個性的であるが、そのことで自分のときはどうだったかなんて思い起こしたりする。
そんな懐かしい作品だ。
この続編がありそうなので、また、その時には夫婦で話題に上がるだろう。
by g-san1101
| 2015-06-07 19:03
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