この本を購入したのは、品川駅のエキナカの本屋さんだった。
平積みになっていたが、そんなことは都内でなければないのではないかと思う。
少なくとも、私が札幌にいたら、この本を見つけても無視するだろうし、今、東京で仕事しているからこそ手に取った本である。
23区格差 (中公新書ラクレ 542)
著者は、池田利道氏、まちづくりについての調査、計画をされている専門家である。
この本は、ともすれば、東京と一括りにされる大都市にある、23区がそれぞれに特徴を備えていることを、各種データを紐解きながら解説している。
その結果、東京と言っても、区ごとにこんなに違うのかという気づきが得られる本と言える。
ということで、この本は東京について、23区の違いレベルで知りたいと思う、その理由のある人しか読まない本ではないかと思う。
新書でこういった本が出るほどに東京の影響力が大きいとも言えるが驚きでもある。
私は読んでみて、20年ほど前に東京で仕事していた時と今を比べて、大きく変わった区とそれほどでもない区があることに気づいた。
個人的には、千代田区、中央区、港区、江東区のウォーターフロント地区の変化がもたらしたもの大きさが思った以上のものだった。
地方から東京に来て住むことになった時に読むくらいしか、東京に縁がない方には手に取る理由はなさそうだが、今の23区を区別にわかりやすく表現している本ではないかと思う。
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