昨年12月下旬に、「中央教育審議会」が20年度から正式な教科になる小学校の英語について、18年度から先行実施できるように準備すべきだと文科相に答申した。
ここでの答申で文科省が指導要領を改訂する。
答申では、17年度から教員研修をできるよう資料などの開発を文科省に求めている。
中学校、高校の英語教員のスキルアップすら計画通りに進んでいないのに、元々英語を指導するスキルが十分あるわけでない小学校教員が1年で英語の指導ができるようになる研修を開発し全国的に内容を担保した形で実施できるのか。
どうみてもできそうに思えないのは私だけではないと思う。
小学校教員がこれならできると思えるものを出すのが前倒しの前提条件ではないか。
そう考えたら、来年度から実施する研修の開発を昨年12月に答申するなんて無茶振りもいいとこだと思う。
形を整えたらそのうち実が伴うこともあるかと思うが、その形が適当でやるものの不安がある状態ではそんな効果は期待できまい。
ピザで成績が下がった読解力向上も喫緊の課題なんて答申する審議会も焦りを煽る存在になっているようでどうだかと思う。