12月のある木曜日、遅いお昼を食べに出ようと席を立った瞬間、胸を圧迫する痛みが起こった。
心筋梗塞の時とも狭心症と思われる時のものとも違う痛みだった。
断続的に痛みは続き、それでも、あの時とは違うと思いながら出張に出掛けた。
痛みは翌日も続いたが、我慢できそうだったので仕事をした。
階段を上がった時に息は切れたが、これも以前に経験した程度のものだったのでやり過ごした。
実はこの事が起こる前は私は咳をする度に右のあばら骨が痛かった。
この時にはその事を忘れていた。
金曜日の夜、友と一献傾けている時はほとんど胸の痛みは感じなかった。
ただ、店からバス停への移動中にひどく息切れを感じた。
バスに乗っている間はたまに胸のつかえを感じる位だった。
だが、バスを降りて歩こうとしたら、息がつらい。階段だけでなく、平地でも息が切れる。
最寄り駅からはタクシーで帰宅した。
病院の診察時間に合わせて出掛けた時は息切れは少し治まり、胸の圧迫感があった。
病院では医師に渡してある薬を使わなかったことをしかられ、狭心症の発作が出たということだった。
以前とは投薬治療を続けているのだから症状の出方は違うのだと諭された。
何かあった時に飲む薬は即効性があるのだとその時まさに実感した。
息切れや胸の圧迫感が和らぐのに代わるように帯状疱疹にかかった。
お腹から右の背中にチクチクした痛みが出て4日目に医者に行き、年始明けにようやく痛みは感じなくなった。
それに呼応するように、痰と咳で明け方に目が覚めて眠れない夜が続いたが、この時には痛みはなかった。
このように、年末年始を挟んでの約1ヶ月、痛みが様変わりしながら続いていた。
今は若干腰痛である。
この5年、年末年始は身にいろいろ降りかかっていてしんどい。
が、どっこい生きている。