読みかけの本が年末にあったけれど、正月休み用の本は買っていた。
そのうちの1冊は長期休み本として私にとっては定番の京極夏彦氏の作品だった。
定本 百鬼夜行 陽 (文春文庫)
京極堂シリーズを彩る男たち、女たち。彼らの過去と因縁を「妖しのもの」として物語るスピンオフ・ストーリーズ第二弾である。
京極堂シリーズはページ数が多く、文庫でも重いので通勤読書に向かないから、長期休みに読んでいる。
この作品はスピンオフ作品なので、元本があって、その登場人物にまつわる物語である。
もちろん、その元本を読んでいなくても物語として成立するものにはなっている。
京極堂シリーズの持つ雰囲気も味わえる。
が、元本でどんなところで登場した人物だったかなど確認する訳ではないので、元ネタの記憶は様々で、作品を十分に楽しめたかどうかは疑わしい。
また、各作品のオチがすっきりしないというか、オチてる感じがしなかった。
さらに「鵺の碑」という次回作のスピンオフ作品まで入っているのである。
それなら、「鵺の碑」をまず発表してほしいものだと思った。
この本は京極堂シリーズのファンでない人にはオススメできないのは確かである。
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