テレビで放送されるとも知らずに
その直前にDVDを借りて観た。
思いがけず話しに入り込めて
観終わった後スカッとした気持ちになった。
(もともとミーハーなので流行には弱いかも…)
主人公たちの生年月日が私と比較的近い
ということも入り込めた要因だろう。
まさしくウォークマンが高嶺の花だった。
バイトでためたお金で買ったのが
ちょうど主人公たちと同じ年頃だった。
深夜ラジオもよく聞いた。
友だちとの話題にもなっていた。
そういう懐かしさもこの映画にはあった。
この映画で大事な役割を果たすものに
カセットテープがある。
交換日記のようにカセットを使っているが
これがほんとに私の琴線に触れた。
私が高校生の時、カセットでいろんなものを録音した。
ラジオ、テレビ、レコード、自分の声…。
当時唯一の記録装置だった。
だから例えばレコードのダビングテープでも
そのカセットのラベルを見るだけで思い出すことがある。
相手の声ではないけど、ラベルの文字に
大事な人への思いが詰まっていたりする。
今は携帯があるので瞬時にいろんなやりとりができる。
そのことで救われたり、心が通うこともあるとは思うけど
その持続時間は短くなっていないだろうか。
カセットはワインのように気持ちを熟成させるような気がする。
この映画を観て、忘れていたものを思い出した。