今回のタイトルは11月9日の読売新聞夕刊の記事から取ったものだ。
小見出しには、 公立小中学校
授業準備の負担重く
ノウハウ継承されず
とある。
20代の教員と50代とでは平日の労働時間に1時間の差があり、
20代では小学校で12時間に迫るものになっていた。
その理由が「若手は仕事に不慣れなため」という。
だから、ベテランが作成した授業教材を共有するとか、時間外労働の
上限を設けたりすることが対策としてあがっていた。
いかに世代構成の大きな変化でベテランのノウハウが若手に継承されにくく
なっているとはいえ、学校教育自体の蓄積した知識や知恵は膨大ではないのか。
ネットも普及し調べることも便利になっているはず。
ゆとりから小学校英語導入と指導要領の改訂や教育改革によって
新たにしないといけないことが増えて、それに慣れてもないし手本もないので
時間がかかっているのだろうか。
それは学校に限ったことではない。
私企業でも人手不足の中、働き方改革で、ライフワークバランスを取った
働き方が求められているが、ノウハウがある訳ではないので手探りの分、
どこかにしわ寄せが行っているのが現状ではなかろうか。
私企業だと中間管理職になるところが、学校だと若手教員に降りかかっている
のだろうか。
若手が潰れると組織は成り立たなくなるので改善できるところは対策を講じてもらう
ことを願うのみである。