もらった指輪とか一緒に撮った写真は
恋愛の思い出としては大きすぎて
目に触れないどこかにしまわれるもの。
過去の恋愛を色あせないものにするのは
何気ない思い出にまつわるものだったりする。
例えば、
カラオケで当時よく歌ったけど、今は歌わない曲
季節限定で発売されるチョコレート
なんてものが、私の胸をチクリと刺す。
身近にある何かに恋愛の思い出があるということは
その恋愛を想起する機会がある程度あるということで、
結局、その恋愛を引きずる要因になる。
特別なものなら捨ててしまえば、一緒に住んだ街なら
引っ越してしまえば忘れられる。
でも、どこにでもある何かでは逃れようはない。
今、別の恋愛をしていても、きっとふと思い出すだろう。
そういうものがあることを私はうれしかったりする。