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このニュースでは、「家庭の所得格差が原因」で
学力の二極化が起こっていると考える方が多いという
調査結果を報告している。
学力の二極化は、もし、学力を「できる」「ふつう」「できない」に
分けた場合、「ふつう」が減少して、「できる」と「できない」が
増加しているということをさしていると思う。
その原因は果たしてなんなのだろうか?
「家庭の所得格差」という意見が多いのは、所得の多い方程
教育費をかけられるから十分かけていて、低い方の場合は
かけたくてもかけられない現状という判断だろうか。
「中流意識」が強い状況から「勝ち組・負け組」という二分化が
なされているという感覚に影響を受けているような気がする。
所得が高いのに教育費をかけない(かける必要のない)方も
いれば、所得が低いのに教育費をかける、ないしは、お金を
かけずにわが子の学力を高めている方もいると思う。
要は、お金より「保護者のわが子の学力への意識」の差が
先にあるのではないかとは考えられないだろうか。
「わが子の学力が高くなる」ことに今の保護者はどういう
期待を持っているのだろうか。
学歴社会が以前のような形ではなくなって、学校での
学力が子どもの将来を保障するほどの信用がなくなった
ことが、保護者の意識に何らかの変化を生じさせては
いないだろうか。
ここでの「学力」というのは学校で学んでいる内容に対しての
定着度のことをさしているのならば、保護者がわが子の将来
のために、学力定着を重要視し、教育費をかけるというのは
以前より個人的な考えに左右されるようになっているのかも
しれない。
「学力の二極化」を「家庭の所得格差」にその原因を求めたのか、
4月の新聞報道で学校で元教師を講師に補習塾を行うという
計画があるという記事を読んだ。
学力を自分で身につけられるようになる経験と方法を習得
すれば、自分の将来を自分で切り拓けるという期待感を
子どもに大人が提示したほうがいい時代になっているような
気がする。
「どうして勉強しないといけないの?」という子どものからの
問いに大人としてどんな答えを持っていますか?