わが子が受験を迎えてがんばっている。
結果がいいにこしたことはないが、してきた努力を認めてあげたい。
ところで、受験方法が自分の時とこんなに変わっているのかと
びっくりした。
私の受験当時は高校であれ大学であれ推薦入試は
ほんとに優秀な一部の生徒のためのものだった。
よって、私を含めたいていは入試という学科試験を受験するのが普通で
3月までいやがおうにも勉強をしていたように思う。
(昔のことでどれくらいがんばったのかの実感はないが。)
さて、今の受験はどうなっているか。
高校入試は県立では前期と後期があり、前期は内申と面談による選抜、
後期が内申と学科試験による選抜になる。
前期が自己推薦、後期がいわゆる入試と思えばわかりやすいか。
前期に定員の2,3割があてられているので、決して少数ではない。
子どものいうには、2月中旬にはクラスの約半数は私立も含めて
進学先が決まっているそうだ。
大学にいたっては国公立はさておき私立の入試は多彩だ。
わが子の受験した大学に限ってみてもこんな感じになる。
推薦入試、AO入試、センター試験を利用しての入試、
一般入試も1回でなく2,3回、3科目受けたうちの成績の
いい2教科による選抜、1教科だけの入試などなど。
募集要項をちゃんと読まないと申し込みができないほどである。
少子化に伴い、「全入時代」になったといわれる。
実際は相変わらず人気のある学校と定員割れになる学校の
二極化が進むので、学校側が受験生、入学生の確保のために
苦心しているということなのかもしれない。
良し悪しはともかく、入試選抜方法の多様化が進んでいて、
確固たる子どもの学力や親の教育方針があればともかく、
早めに情報を得たほうがいい時代になっていると思う。
中2の学校の成績いかんでは前期選抜で希望する学校を
とうてい受けることすらすすめてもらえないこともありうる。
大学入試では得意科目がある方がチャンスの期待できることが
増えているように思う。
入りたい私立大学があれば、5回以上も受験できるところもある。
これほど受験制度が変わっているのを知ると
親としてはあたふたしてしそうになる。
でも、変わらない対策もある。
それは、子どもに「高い基礎学力と自習習慣」を持たせること。
本人に学ぶ力さえあれば、望むことを目指せる。
そうすれば結果もついてくるものではないだろうか。
おかげさまで、子どもたちは希望する進学ができそうで、
親としてはほっとしている。