『脳を活かす勉強法』(茂木健一郎著、PHP刊)を読んだ。
この本は売れているようで、コンビニに置いてあったのを
見つけてびっくりした。
茂木さんが脳科学者の立場で自身のご経験を交えて、
脳の力を活かす勉強法を紹介しているのがこの本である。
その中に「『鶴の恩返し』勉強法」というのがある。
集中力をつけるための勉強だ。
鶴の恩返しの話しになぞって説明をしているが、要は、
1.作業のスピードをできるだけ速くする
2.とにかく圧倒的な量をこなす
3.周囲の雑音など無視して、夢中になる
ということである。
人の目を気にせず、なりふりかまわずやることが、
集中力である。
そうするためには、速さも量もあるにこしたことはない。
その準備はしやすいかもしれない。
でも、肝心なのは、なりふりかまわずにやるかということ
ではないだろうか。
だからこそ、人目を気にしないでする「鶴の恩返し」勉強法
なのである。
この状態になるのはなかなか難しいから、集中力がつかない
と悩むひとがいるのだろう。
速く量をこなすことが喜びになる経験が必要なのではないか
とこの本を読んでいて思った。
「できた」喜びがあって、次につながって、新しい喜びが
またあってという循環が、集中力をもたらしている。
新しい何かができる喜びを感じるための勉強法を持てば、
いつでもどんな時でも学ぶことができ、新しい自分を獲得する。
それが、「脳を活かす勉強法」ではあるまいか。